最後にもうひと寒波!とばかりに冷え込んでいますが、眼と鼻はすっかり春の風を感じてしょぼしょぼな日々です(>_<..)
先日のテレマン《パリ四重奏曲集》コンサートに御来場下さった皆様、どうもありがとうございました!
初めての方にも親しみやすい、心にいつまでも響く美しい旋律とアンサンブル、幸せな空間になったように思います。
本当に良い曲だったなぁ。
東京公演の翌々日は、フルート片岡博明さんの本拠地、名古屋でもコンサートをさせていただきました。
チェンバロはこちらから車で運んで行きましたが、本番会場のホールの楽器庫にはなんと、チェンバロとポジティフオルガンが!
チェンバロは全国いろいろなホールが持っていますが、ポジティフはあまり多くないんじゃないかな。
しかしピアノと違ってやはり出番が少ない、ホール備品の古楽器、もっと弾いてあげたいなぁ。。
あき時間をぬって「名古屋めし」いろいろ食べました!
基本の出汁や調味料が違うって面白いですね~。
御馳走様でした!
そして、続いてとても楽しみにしていたコンサート、合唱団NOVA VOCEの皆様と共に、バッハ《マタイ受難曲》を、珍しくメンデルスゾーン版で!
バッハが初演してから100年後、メンデルスゾーンがこの大曲を蘇演したことで、バッハの音楽にもう一度光が当たり始めたというのはとても有名な話ですが、その時いくつかのアリアやレチタティーヴォをカットしたり、楽器を変更したり、編曲したりと、メンデルスゾーンの解釈でかなり手が加えられました。
なかなか実際に演奏することのないこのバージョン、原曲をよく知っていると新たな驚きに満ちていて、ひとことで言えば、面白かった!
メンデルスゾーンの時代には新しい楽器であったクラリネットも、とても綺麗に馴染んで入っていました。
オルガンはいつものような通奏低音ではなく、大オルガンが効果音のように大音量でところどころ入るという感じで、全ての音が楽譜に書かれています(通奏低音奏者としてはかえって難しかったり・・・)。
演奏したのはポジティフオルガンでしたが、気分は背後にそびえる大オルガン♪
メンデルスゾーンの蘇演が1829年3月11日、いろいろな感慨を込めて演奏に臨んだ、2016年3月13日でした。
さあ、次のコンサートはいよいよDuo Marisです!!
4月3日(日)<Duo Maris 番外編 ~ 和のひととき>、日本語の美しさをしみじみ噛みしめながらリハーサルが続いています(*^^*)