2016年
7月
28日
木
私が初めて「通奏低音」というものに接してその魅力にとりつかれたのは、大学時代に在籍したバッハカンタータクラブという学生演奏団体でのこと。
あの頃の日々のときめき、驚きと発見と煌めきが、それからの全ての原動力となっています。
教会カンタータを初めて実際の教会の礼拝中に演奏したときの、身のうちが震えるような感動、いまでも静かに熱くよみがえります。
大学を卒業してからも、ありがたいことに時折バッハのカンタータを演奏する機会に恵まれます。
先日の演奏会で初めて経験させて頂いたのは、いわゆる大オルガンでの通奏低音!
今では小さな箱型のポジティフオルガンを用いるのが一般的ですが、300年前にさかのぼれば、演奏の場は教会、楽器は、大オルガン。
教会に響くオルガンというのは格別な雰囲気を醸し出します。
初めてのことで戸惑いの連続ではありましたが、たくさんの助けをいただき、おかげさまで素晴らしい経験をさせていただきました!
比類なき情熱で演奏会を成功に導かれたセタガヤ・クォドリベットの皆様、そして、大切なオルガンを弾かせて下さった聖ヶ丘教会の皆様、本当にありがとうございました!
2016年
7月
08日
金
練習時の伴奏ピアニストとして御一緒している合唱団のうち2つが、来月本番を迎えます!
8月6日(土)は東京芸術劇場にて、プラチナ★シンガーズの第1回演奏会!
「ヒロシマに捧ぐ」と題して、天上的な美しさをたたえるフォーレ《レクイエム》と、人の生き様のドラマに魂を揺さぶられる佐藤眞《土の歌》をお届けします。
65歳以上限定合唱団としてスタートしたプラチナ★シンガーズ、私の倍以上の時間を過ごしてこられた皆さんの厚いあたたかい歌声が、練習を重ねるにつれ濃くまとまってきて、伴奏しながら、鳥肌がたつような静かな感動をいただいています。
どちらの曲も初めて取り組みましたが、素晴らしい名曲!心から大好きになりました。
年齢制限で私は舞台に乗れないので(笑)、客席からしっかり聴き届けようと思います。
大活躍するパイプオルガン、楽しみっ♪
そして8月20日(土)はみなとみらいホールにて、横浜シティ合唱団の第16回演奏会!
前回のJ.S.バッハ《ヨハネ受難曲》に続き、今年は同じくバッハの《ロ短調ミサ》を。
晩年のバッハがときを越えて遺した、深い想いが満ち満ちた珠玉の大作、他者の追随を許さない超越した作曲技法の連続、濃密な2時間です。
たしかにとっても難しい曲だし、楽譜は読み込んでも読み込んでもまだ奥深い・・・でも、そんなことよりとにかく、美しい。この感動に終わりはないんだなぁ。。
この曲を演奏できる喜びを、練習のたびに合唱団の皆さんと分かち合っています。
本番はポジティフオルガンで参加します!
どちらの公演もチケット発売中、ぜひぜひ聴きにいらしてください!
歌の力を、多くのみなさまにお届けできますように☆