2017年
3月
27日
月
ヴィオラ・ダ・ガンバ三村国宏さん&鬼澤悠歌さんとの「名曲選」のコンサート、終了しました。
急に冬が戻ってきてしまった冷たい雨の日曜日、お集まり下さったお客様のあたたかな拍手が沁みました〜(>_<)
ガンバもチェンバロも、本当に温度湿度の変化に大きく左右される楽器。
機嫌が直るまでだいぶかかってしまうところも似ていて、特にガット弦むき出しの大型楽器ガンバにとっては大変な一日だったと思うのですが、そんなところがまた愛おしいんです…と曲間トークで笑顔で話していた悠歌ちゃん。
彼女とは5月13日の入間でのコンサートでまた一緒に通奏低音を弾けるので、とても楽しみにしています♪
4月からは、伴奏ピアニスト10年目となるJVC合唱団が、今年も桜の開花と共に練習開始!
新しい紹介動画ができたので載せますね。
連続参加の方もたくさんいらっしゃいますが、毎年かなり多くの方が新しく参加される合唱団なので、4月が楽しみです(^^)
今年はメサイアですよ〜!
2017年
3月
25日
土
行ってきました!
松山にゆかりのある演奏家の方々が中心となって結成され、各地で演奏活動を続けておられる『なごみあんさんぶる』の第11回演奏会に加えていただき、春の宵に、充実のバロックプログラム!!
個人蔵のチェンバロを貸していただいて、3日間のリハを通して弾きこみ、音がどんどん開いてくるのを楽しんで、本番ではとっても美しく鳴ってくれました♪
舞台上には、公演直前に運び込まれた、美しい桜が!
まだ少し肌寒い日々だったのですが、熱を帯びた密度の濃い音楽と共に、心あたたまる春の香りに包まれました。
松山滞在中、何度も利用してすっかりとりこになったのが、蜜柑色の路面電車。
市内に広がる路線図を見てワクワク、目の前を電車が通り過ぎる時のガタゴトした躍動感のある音にワクワク、車内の木の床や可愛らしい押ボタンにワクワク。
いいなぁ、松山。
リハ初日から本番後の打ち上げまで、なごみあんさんぶるの皆様とそのご家族の方々に、本当に心の込もったあたたかいおもてなしをいただきました。
音楽を通して素敵な御縁と幸せな想い出ができて、感謝の気持ちでいっぱいです。
本番後の集合写真、もっとマジメなのもあるんですけど、ちょっとピンボケのこの写真の方が、仲の良い楽しい雰囲気がそのまま出てていいな(*^^*)
打ち上げでは地ビールと美味しい料理をたらふくいただき、おなかが痛くなるまで笑って、再会を心から願いながらお開きとなりました。
* * * * *
さて、明日は冷たい雨の予想ですが、情熱あふれる演奏家と共にコンサート!
ヴィオラ・ダ・ガンバ名曲選、当日券ございます、是非多くの方にお届けできますように♪
2017年
3月
19日
日
チェンバロほど、短期間で楽器の認知度や知識(製作家・演奏家共)が大きく変わった楽器は珍しいんじゃないかと思うのです。
20世紀初頭前後のチェンバロ復興期に複数のメーカーが研究を重ね、たくさんの試行錯誤の末に登場したのが、今で言うところのモダン・チェンバロ。
それから1世紀、ヒストリカル・チェンバロの再評価、製作家・演奏家・音楽学者の急激な増加、ヒストリカルの隆盛とモダンの衰退。
チェンバロ、そして「古楽」を取り巻く世界はどんどん変わっていきました。
ヒストリカルの素晴らしい楽器が、本場ヨーロッパはもちろん、日本でも次々と製作され、演奏家や愛好家の手に広く行き渡り、行き場を失ったチェンバロ復興初期の楽器たちはあっという間に表舞台から姿を消しました。
たしかに時代遅れかもしれない。
でも、その時代においてはそれが最先端だった。
モダンにはモダンの良さ、面白さがあるんですよね。
モダン隆盛期に、たくさんの作曲家がこの「新しい」楽器に魅力を感じて曲を書きましたが、それらはやはりヒストリカルで弾いても魅力を出し切れないように思います。
チェンバロ復興から怒涛の1世紀が過ぎ、いろいろな余裕を持って立ち返ることができる今、また新しいアプローチがあるんじゃないかなぁ。
(その辺りに焦点を当てる今年のチェンバロの日!、オススメです♪)
モダン・チェンバロといえば、よく知られているのはノイペルト、日本だとトーカイ・スピネットなど。
まだ現役の楽器も多くて、私もたびたび弾く機会がありますし、特にトーカイの楽器は本当に多く生産され販売されたので、今では中古市場にもよく出回っています。
そんななか思わぬところで出会ったのが、今は姿を消したドイツのメーカー、シュペアハーケのスピネット。
約半世紀前のこのような楽器がはるばる日本に渡ってきて長く使われ、大修理を経てまた息を吹き返し、縁あって私が触れることができた、ささやかな素敵な機会でした。
さて、明日から松山です!
23日(木)夜に松山市民会館でのコンサートに出ますので、もしお近くの方いらっしゃいましたら是非♪